合併症のリスクと眼疾患
軽度の合併症のリスク
オルソケラトロジーレンズの処方において起こりうる合併症のリスクは、軽度の場合以下の症状が挙げられます。
●痛み
●赤み
●涙目
●炎症
●眼脂
●角膜の擦過傷
●視覚のゆがみ
オルソケラトロジーで起こりうる生じる眼疾患
稀にケアや定期検診を怠ったことにより生じる目の病気には、主に以下のようなものがあります。
角膜瘢痕(かくまくはんこん)
レンズについた汚れや異物が擦れて、角膜にキズができてしまうことです。
感染性結膜炎
感染性結膜炎とは、ウイルスや細菌、真菌が原因で起こる結膜の炎症です。アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、コンタクトレンズに付着したタンパクなどの汚れがアレルギーの原因で炎症を起こす病気です。
巨大乳頭結膜炎
巨大乳頭結膜炎は、上まぶたの裏に大きなボツボツとした隆起が多数発生し、炎症を起こしている病気です。
コンタクトレンズのケア不足が原因です。付着したままのタンパク質などの汚れが除去されていないまま装用されたからです。「使い捨て」レンズタイプ以外は、基本的に毎日の洗浄・消毒が欠かせません。
角膜潰瘍(かくまくかいよう)
角膜潰瘍は、角膜(目の黒目の部分)が傷ついたところに、細菌や真菌(カビなど)が感染しておこる病気です。白目の充血もともなう。角膜に膿による白い点がみえることもあります。より重症であり、治ったあとも視力障害が残ります。
角膜上皮剥離(かくまくじょうひはくり)
角膜上皮剥離(かくまくじょうひはくり)は、角膜(目の黒目の部分)の表面の皮が、一部剥がれてしまった状態です。かなりの痛みを伴い
ます。
角膜内皮障害
角膜(目の黒目の部分)は、空気に接している上皮と内側の一層の内皮からできていますが、角膜内皮は、角膜の内側から水を汲み出しています。この内皮細胞は、再生や分裂はしないため増えることがありません。何らかの原因で水を汲み出す作用が追いつかないと、角膜が白く濁ってしまいます。
また、コンタクトレンズを使用し、酸素の供給が欠乏すると角膜内皮の細胞が減少し、角膜の老化を進行させます。
角膜内皮障害は、目の痛み、視力障害などの自覚症状を伴わず進行して行きます。障害がある限界を越えると角膜浮腫(かくまくふしゅ)という状態になり、角膜の透明性を維持できなくなり、視力低下、失明状態となります。
角膜浮腫(かくまくふしゅ)
角膜浮腫は、角膜上皮(黒目の皮)の奥には実質(実質)と呼ばれる部分があり、コラーゲンや水分から成り、透明ですが、この角膜実質が水ぶくれになる病気です。
虹彩炎(こうさいえん)
虹彩炎は、虹彩の炎症のことです。目がかすんだり、白目が充血して痛んだり、涙が多く出たり、光をまぶしく感じたりする症状がみられます。
角膜血管新生
角膜(目の黒目の部分)は、物を見るときにカメラのフィルターとして働くので、透明でなくてはいけません。そこには本来、血管がないのですが、慢性的な角膜の酸素不足により角膜周辺部から中央部に向かって血管が生まれ、酸素を供給しようとします。これが角膜血管新生です。
夜間の長時間装用、汚れたコンタクトレンズ装用、使用期限の過ぎたコンタクトレンズ装用などにより発症します。
角膜びらん
角膜の表面には、5層に重なる上皮細胞があります。これは、角膜を保護し、涙の層を健全に保っていますが、上層の2〜3層の細胞がとれた状態になると、細菌等が進入しやすくなり、角膜びらんとなります。
眼のころつき、痛み、白眼の充血が起こります。涙もたくさん出ますが、目やにはあまり出ません。角膜潰瘍(かくまくかいよう)と違って軽症で、あとに後遺症としての視力障害は残らないのが一般的です。
これらの合併症は、眼科医の正しい処方と指導により、症状が軽くなるか、完治することができます。
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