オルソケラトロジーの歴史
オルソケラトロジーはまだ比較的新しい治療法
オルソケラトロジー研究の起源は約300年前にさかのぼり、中国で寝ている間に砂袋を目の上に置いたのが始まりと言われています。その後オルソケラトロジーは、1940年代頃より米国で本格的に研究されていましたが、その頃はごく軽い近視しか治せませんでした。
1940年代に開発されたコンタクトレンズは1950年代に広く普及しましたが、患者がハードコンタクトレンズを外した後に、自分のめがねであるにもかかわらず 眼鏡に掛け替えた時に「メガネをかけているのにぼやけたり、にじんだりして見える」という現象が起こりました。
これは角膜よりもフラットなベースカーブをもったコンタクトレンズを装用することにより、角膜が平坦に矯正され、その分だけ角膜の屈折率が変化したために起こった現象であることがわかり、円錐角膜用にデザインされたコンタクトレンズには視力を回復させる効果があることを発見しました。
この現象を、アメリカの「ナショナル アイ リサーチ ファンデーション(National Eye Research Foundation)」を創設したDr.ニュートン・ウェスリー(Dr.Newton Wesley) らが、「スペクタクルブラー(Spectacle blur ) 現象」と名づけました。
さらに米国人オプトメトリスト、Dr.メイ(Dr.May)やDr.グラント(Dr.Grant)といった先駆的な眼科医たちの研究やレンズデザイン改良、高酸素透過性(RGP)レンズの開発などにより、オルソケラトロジーは近年になって飛躍的に進歩しました。
アメリカと日本でのオルソケラトロジーの違い
1989年により効率的なオルソケラトロジー効果をもたらす連続装用可能なRGPレンズが開発され、現在使われているレンズは1998年にはアメリカFDA(アメリカ食品医薬局)から連続1週間装用の承認が下りたのをきっかけに、米国で急速に普及しはじめました。
日本で行われている「就寝時装用」オルソケラトロジーレンズとして、米FDA(厚生労働省に相当)が認めているのはパラゴン(Paragon vision)社の4種のレンズのみで、2002年6月に承認されました。
日本では、オルソケラトロジーレンズ自体、医療用具として厚生労働省の審査、承認を受けていません。
日本では2000年にオルソケラトロジーの治療法が導入され、現在では全国で十数カ所以上のクリニックがこの治療を行っています。
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